ことばの教室

ことばの教室とは

ことばの教室は、ことばやコミュニケーションに問題があるために、その子どもが持っている能力を十分に発揮することができず、学校生活や社会生活の参加に困難をきたすおそれのある子ども達、あるいは、すでに困難をきたしている子ども達のために、今その子ども達が必要としていることを明らかにし、一人一人の子どものニーズに応じて指導しているところです。自分らしさや持っている力や良さをのびのびと発揮できる子どもに育っていくことをねらいとしています。したがって、ことばの教室は、ことばの訓練だけを目的としているところではありません。

ことばやコミュニケーションの問題とは

  • 正しい発音ができない。くせのある話し方をする。
  • ことばを繰り返したり、つっかかったりして、スムーズに話ができない。(どもる)
  • 耳の聴こえが悪いため、人の話を何回も聞き返したり、うまくお話ができない。
  • 友達と楽しく遊んだり、話をしたりできない。
  • 年齢のわりにことばが遅い。
  • 自分の言いたいことばかり話し、相手の話を聞いたり聞き入れたりしない。
  • 子ども自身が言葉のことを気にしているようだ。等

 ことばの問題には、いろいろなタイプがあります。その様子や程度も様々です。しかし、ことばの問題をそのままにしておくと、ことばの問題のタイプにかかわらず、コミュニケーションの不自由さだけではなく、本人の性格や集団における適応、対人関係に大きな影響を及ぼすことになります。

ことばの教室ではどんな指導をするの

 ことばの教室は、子どもが様々な場面でいろいろな人達と楽しく生き生きとコミュニケーションができるようになること、つまり、日常生活で人とかかわりをもちながら、自分からお話や活動ができたり、相手のお話を聞いたり、一緒に活動できるようになったりすることをめざしています。

 ことばの発達は、情緒、対人関係、理解力、社会性、身体運動能力など、全体の発達が基礎となってうながされていきます。子供が抱えていることばの問題や原因は一人一人様々ですが、子ども達は、程度の差はあれ、共通してことばのことで屈折した思いを抱いています。また、心のストレスや人との良い関係が取れないことから、ことばに問題が生じているような場合もあります。

 このようなことから、ことばの教室では、子どもの全体の発達をうながす指導、子どもの心にはたらきかける指導、ことばへの直接的な指導を行っています。心の開放を目的とした遊びを中心にすすめることで、ことばに関する直接的な指導をしなくても、ことばが改善あるいは伸びていくこともありますし、ことばの直接的な指導を中心にすすめることで、短時間で指導が終了していくこともあります。どのような指導をすすめていくかは、一人一人異なります。

 また、ことばの教室では、子どもが家庭や学校、近隣社会でもよりスムーズにコミュニケーションができるよう、保護者への支援や学級担任、関係機関との連携をすすめ、子どもにとってよりよい環境づくりに努めています。

通級はどうなっているの

 指導は1対1の個別指導が原則となっています。校区の学校で教科等の学習をしながら、週1~3回決められた曜日、時間に通級します。指導単位時間は45分です。通級時間の決定にあたっては、家庭や学校の事情について情報を得ます。

 通級は、原則として保護者同伴です。これは、ことばの教室でお子さんの様子を見てもらったり、家庭での様子についてお話をうかがったり、子どもがのびのびと生活できる環境を調整していくための話し合いをするためです。通級開始や終了は、随時となっております。

通級を希望する場合はどうするの

 まず、教育相談を受けていただきます。この教育相談では、お子さんの様子について検査・観察を行い、また、保護者の方からはお子さんの生育歴や現在の様子についてお話をうかがいます。この教育相談の情報・資料に基づいて、江別市就学指導委員会の意見により、在学校および教育委員会での通級の手続きがとられます。

教育相談の申し込みはどうするの

 教育相談は、お子さんのことばのことで心配があるときに相談していただく機会です。相談を受けたからといって、必ずことばの教室へ通級しなくてはならないということではありません。通級はあくまでも保護者の希望によります。

  • 保護者からの教育相談の申込先(中央小学校 011-384-3001)
  • 水曜9時~ 1時間程度 予約制