5年生を対象とした着衣水泳学習を先週(8月29日)、実施いたしました。水難事故防止のための重要な安全教育の一環として、毎年、プール学習の最終日に行っているものです。
着衣水泳の意義
着衣水泳は、服を着たまま誤って水に落ちてしまった場合を想定した実践的な安全学習です。普段の水泳とは大きく異なり、濡れた衣服の重さや水の抵抗を実際に体験することで、以下のことを学びます。

- 衣服が水を含んだ時の重さと動きにくさの体験
- あわてずに浮く方法(背浮きの技術)
- 体力を消耗しない救助を待つ姿勢
- 身の回りの浮力のあるものを活用する方法
児童たちは最初、水を含んだ衣服の重さに驚きの表情を見せていましたが、徐々に水中での正しい姿勢や動作を身につけていきました。特に、あわてて泳ごうとするのではなく、落ち着いて背浮きの姿勢を保つことの大切さを実体験を通して学ぶことができました。
学んだこと
- 衣服を着たまま水に入ると、想像以上に動きが制限されること
- あわてずに「浮いて待つ」ことが最も重要であること
- 周囲にあるペットボトルなどの浮力を活用する方法
- 助けを呼ぶ適切な方法

今回の着衣水泳学習を通じて、児童たちは水の事故の怖さと、正しい対処法を身をもって学ぶことができました。
ご家庭でも、水辺での安全について改めてお話しいただければと思います。「もしも」の時に備えた知識と技術が、大切な命を守ることにつながります。