江別市立野幌中学校 校長 上田 充士
野幌中学校は、昭和22年6月2日に新学制スタートに伴い江別第二中学校野幌分校として北海道野幌研修所に設置され、翌23年4月1日に野幌小学校に併置する形で独立開校しました。開校当初の校舎は、野幌小学校よりも北広島側の志文別にありました。昭和52年の開校30周年を経て、同54年に現在の場所に移転しました。
一時期生徒数も300人近くに減りましたが、今年度は1年生156名(5学級)、2年生125名(4学級)、3年生139名(4学級)、特別支援学級2クラスの全13クラス、生徒数420名、教職員42名で教育活動をスタートしました。
本校の生徒の傾向としては、以下の4点に集約しています。
- 安定した地域・家庭環境に支えられ、集団生活や学習に意欲的である。
- 素直で優しく思いやりがあり、進んで人間関係を構築できる生徒が多いが、自分の考えや意見を表現することに苦手意識のある生徒が一定数いる。
- 物事に対して自ら向き合うことはできるが、粘り強く取り組む姿勢や、逆境に負けない心身のたくましさの面で課題である。
- 学習の習熟度は高い傾向にあり、言語的な情報を活用・表現する力に優れているが、データの活用に課題がある。
このような点を踏まえ、今年度の野幌中学校は、重点教育目標を次のように設定しました。
「夢を持ち、トライ&エラーをし続ける生徒の育成」
~「自己決定」「自己表現」「振り返り」を重視した教育活動を通して~
また、学校経営の重点として以下のように取り組みます。
- 系統的な指導・支援による「主体的態度の育成」(小中一貫) 【基礎・基本の定着⇒計画性のある自主的な取組⇒自走する主体的な取組】
- 「自己決定」「自己表現」「振り返り」による自信を持ち、粘り強く挑戦する態度の育成 【粘り強さや逆境に負けない心身のたくましさの向上】
- 「トライ&エラー」安心してできる集団の育成(野中プライド) 【○自己存在感の享受 ○共感的な人間関係 ○自己決定の場 ○安全安心な風土の醸成】
学校教育の推進に当たっては、保護者・地域の方々の御理解・御協力は不可欠です。「野中プライド」をスローガンに教育活動を展開する野幌中学校を、よろしくお願いいたします。