保護者の皆様へ
日頃より本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
先日、保護者の方から「タブレットを日常的にどの程度、どの科目で、どのように活用しているのか」というご質問をいただきました。参観日だけでは見えにくい部分かと思いますので、本校でのICT活用の実際について、シリーズでお伝えしていきたいと思います。
今回は「基本編」として、タブレットの基本的な使い方をご紹介します。
文教台小学校のICT活用の基本方針
本校では、タブレットを「特別な道具」ではなく、「ノートや鉛筆と同じような日常的な学習道具」として位置づけています。
授業の目的に応じて、従来のノートや教科書と組み合わせながら、子どもたちの学びを深めるために活用しています。
【1】個別学習での活用
<ドリル学習アプリの活用>

活用教科: 算数、国語、理科、社会、英語
子どもたち一人ひとりの習熟度に応じた問題が出題されるドリルアプリを活用しています。

具体的な使い方
- 朝の学習時間や授業の隙間時間、家庭学習で取り組む
- 教員は一人ひとりの進捗状況や苦手分野を把握し、個別指導に生かす
子どもたちにとってのメリット
- 自分のペースで学習できる
- 正解するとすぐにフィードバックがもらえる
- 苦手な部分を繰り返し練習できる
- ゲーム感覚で楽しく取り組める
<調べ学習での活用>
図書室の本だけでなく、インターネットを使って情報を集める学習を行っています。

活用教科: 社会、理科、総合的な学習の時間など
情報活用能力の育成
- 信頼できる情報源を選ぶ力
- 複数の情報を比較する力
- 情報をまとめる力
これらの力は、これからの社会を生きる子どもたちに不可欠な力です。
【2】一斉指導での活用
<電子黒板との連携>
教室前方の大型テレビ(電子黒板)に、教員のタブレット画面や教材を映し出して授業を進めています。

具体的な使い方
算数の授業では…
- 図形を動かしながら説明
- 子どもの考えた解き方をみんなで共有
- 間違えやすいポイントを視覚的に示す
理科の授業では…
- 実験の手順を動画で確認
- 観察した植物の成長を写真で記録・比較
- 実験結果をグラフにして全体で共有
社会の授業では…
- 地図を拡大して詳しく見る
- 昔と今の写真を比較する
- 資料を大きく映して読み取る
大切にしていること
<バランスのとれた活用>
ICTを使えば良いということではありません。本校では以下のバランスを大切にしています。
ノートに書く学習も大切に
- 手で書くことで覚える
- 自分の思考の過程を残す
- 丁寧に書く習慣を身につける
友達との対話も大切に
- 顔を見て話し合う
- 相手の表情や反応を感じ取る
- 協力して問題を解決する
本や資料に直接触れることも大切に
- 図書室での読書
- 実際に手に取って観察する
- 五感を使った学習体験
タブレットは、これらの学習をより豊かにするための「道具の一つ」として活用しています。
本日はこの辺で。また機会を見てほかの活用場面についても紹介します。